支持点近傍におけるトロリ線局部摩耗低減対策
電車線構造 研究室長 清水 政利
電車線の支持点近傍では、トロリ線の局部的な摩耗が進行しやすい傾向があり、保守コスト低減のために改善が望まれている。これらの一因として曲線引金具等によるトロリ線の局所的な引き上がりや支持点高さの不整によるパンタグラフの過大な接触力の発生が考えられる。そこで、トロリ線の引き上がりを従来の60%程度に低減できる新型金具と高さの調整機構を備えた新しい支持構造を開発し、営業線において局部摩耗低減効果を検証したので報告する。
トロリ線の振動測定によるすり板段付摩耗の検出
集電力学 主任研究員 臼田 隆之
すり板に段付摩耗が形成されると架線・パンタグラフの安定した集電を阻害する可能性がある。その対策として、すり板異常モニタリング手法の検討を行い、架線側に取付けた加速度計などの信号によって、しゅう動走行するパンタグラフの中から段付摩耗のあるパンタグラフを検知することが可能であることを検証したので報告する。
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