鉄道環境における公衆高速無線通信サービスの回線品質評価手法の開発
信号通信技術研究部 通信 副主任研究員 中村一城
近年、携帯電話やデータ通信端末等の公衆高速無線通信サービスが世の中に広く普及しており、鉄道業務での活用が期待されている。しかし、鉄道事業者が自由に回線設計・管理を行えず、鉄道へ導入する際の回線品質の評価手法が確立されていない。そこで、公衆高速無線通信サービスを用いた走行列車と地上間の回線品質を、鉄道特有の条件を考慮してシミュレーションにより評価する手法を開発した。ここでは、開発した回線品質評価手法とそれに基づいて検討した車上〜地上間における通信システムの構成例を紹介する。
電気鉄道用電波雑音シミュレーション手法の開発
信号通信技術研究部 通信 研究室長 川ア邦弘
列車の走行に伴って鉄道沿線に放射される電波雑音の強度を把握し、EMC規格への整合性や放射防止対策効果の確認を行うためには、現時点では時間とコストのかかる現地試験を実施するしか手段がない。そこで、列車走行に伴う鉄道から沿線への放射強度をシミュレーションする手法の検討を行った。ここでは、鉄道をアンテナとしてモデル化する手法および鉄道モデルに適した数値解析手法、ならびに開発したシミュレーション実行環境とシミュレーションの試行例を紹介する。
第254回月例発表会のページに戻る
RTRI ホームページ
Copyright(c) 2011 Railway Technical Research Institute