第293回 鉄道総研月例発表会

日時 2015年09月07日(月) 13:30~16:25
場所 ベルサール神保町 3F Room3+4+5
主題 鉄道の将来に向けた研究開発 —その2—

プログラムと発表概要

13:30~13:40
【総論】鉄道の将来に向けた研究開発の主な成果 ※1

鉄道の将来に向けた研究開発(将来指向課題)は、概ね5年から10数年先の実用化を念頭に置き、鉄道事業者のニーズや社会動向などに応え、先行的な技術開発や鉄道の将来を指向する研究課題として、技術分野の垣根を越えて横断的に進めてきた。ここでは、将来指向課題の推進体制などを含め、全体の概要を紹介する。

発表者

企画室 室長  奥井 明伸

【大課題】メンテナンスの革新

13:40~14:05
新しい状態監視保全技術 ※1

鉄道設備の各種設備の状態変化を継続的に監視することで、列車運行の安全確保と保全作業の効率化を目的として、高架構造物、軌道、電車線などを対象とした状態の監視手法を開発した。また、共通的な基盤技術として、状態監視のための保守情報ネットワークの設計手法、データに基づいた設備状態変化の予測手法を開発するとともに、実橋梁を使用した試験による検証を行った。

発表者

信号・情報技術研究部 部長  平栗 滋人

14:05~14:30
構造物のリニューアル技術の革新 ※1

建設後長期間経過した構造物の延命化や補強だけでなく、機能の向上も目指したリニューアル技術を開発した。地下駅において新旧躯体の接続により空間を拡張する技術、高架駅において柱置換により高架下空間を拡張する技術、膜屋根やシェルター型ホームにより快適性を向上する技術を開発した。また、高架区間での騒音・振動を低減するため、中間スラブの補強技術や、防音壁嵩上げに対応した張出しスラブ補強技術を開発した。

発表者

構造物技術研究部 部長  谷村 幸裕

14:30~14:45
休 憩

【大課題】鉄道ネットワークの維持発展 

14:45~15:10
車内快適性の評価・対策 ※1

車内の快適性の向上を目的として、振動乗り心地や車内騒音に関する研究に取り組み、以下3点の提案を行った。①振動や音に対する旅客の感覚特性を調査し、乗り心地の総合推定値と車内騒音の不快度推定式を提案した。②乗り心地向上のための複数の運動モードの影響を考慮した振動制御システムと新しい車体傾斜機構を提案した。③音質など乗客の感覚特性を考慮し、音源から客室内への伝搬経路に対する新たな対策を施した低減手法を提案した。

発表者

人間科学研究部 部長  小美濃 幸司

15:10~15:35
高速化のための沿線環境の評価・対策 ※1

鉄道の高速化を進めるためには、沿線環境への影響を増大させないことが求められる。本課題では、今後特に低減が必要となる空力騒音と地盤振動の現象を主な対象として、予測評価手法および低減技術に関する研究開発を進めた。空力騒音については、実験的評価手法の開発と低減手法の基礎研究を行った。地盤振動については、予測シミュレーション手法の高精度化・高機能化を進めた。さらに、材料技術を活用し、風圧緩和型防音工などの新しい騒音・振動対策の開発も行った。

発表者

環境工学研究部 主管研究員  飯田 雅宣

15:35~16:00
交通結節点における移動円滑化 ※1

鉄道の乗り継ぎ、他交通機関との接続などにおける移動抵抗を低減し、鉄道ネットワークの価値を向上させるため、移動抵抗、都市間の旅客交通ネットワーク、情報提供と旅客行動を定量的に評価できる手法の開発を行った。また、駅だけでなく、列車運行について、詳細な条件を反映した走行を模擬し、旅客や経営など多様な視点から評価できる手法を開発した。

発表者

信号・情報技術研究部 部長  平栗 滋人

【大課題】鉄道シミュレータの構築

16:00~16:25
鉄道シミュレータのコアシステムの設計・開発 ※1

本課題では、鉄道システムの力学的挙動を個別に再現するシミュレータ群を、最終目標である高機能鉄道シミュレータのコアシステムとして位置づけ、鉄道の地震被害を予測する地震災害シミュレータ、パンタグラフ等の車両部品の空力特性ならびに空力音特性の予測評価を行う空気流・空力音シミュレータ、列車走行を模擬するバーチャル鉄道試験線プロトタイプの開発を行った。

発表者

鉄道力学研究部 部長  池田 充


司会:富岡 隆弘 (企画室 企画 課長)

都合により、プログラムを変更することがあります。

※1 第294回月例発表会(2015年10月16日大阪開催)で同じ内容の発表を行う予定です。

一覧に戻る
PAGE TOP