第9回鉄道総研講演会

<鉄道騒音と空力問題>

前田 達夫

前田 達夫 (まえだ たつお)

(財)鉄道総合技術研究所 技術開発事業本部
    環境防災技術開発推進部 空力・騒音 主幹技師


 鉄道の高速化を実現するためには、高速化に伴い顕著となる鉄道騒音ならびに

空気力学的現象を緩和・低減し、環境との調和をはかることが不可欠である。 

現在、300km/hで新幹線騒音を地上25m点で75dB(A)以下にする

ことはほぼ達成されており、320km/hでも75dB(A)を達成すること

は可能である。ここでは、新幹線騒音の音源別寄与の変遷と、更に350km/

hにおける75dB(A)を目指した研究開発の取り組みについて音源別に述べ

る。また、通常の鉄道騒音と異なる空気力学的現象であるトンネル抗口での発破

音の原因となるトンネル微気圧波と明かり区間において家屋の窓のがたつきの原

因となる列車通過時の圧力変動に対しても低減化のための研究開発の取り組みに

ついて述べる。                             


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