第9回鉄道総研講演会

<鉄道沿線の地盤振動>

吉岡  修

 吉岡  修 (よしおか おさむ)

(財)鉄道総合技術研究所 技術開発事業本部
         環境防災技術開発推進部 主幹


 近年では、事業者は、事業に伴って発生する騒音・振動等の好ましからざる事象

から周辺環境を保全するため、適切な配慮を求められる所となっている。鉄道も例

外ではなく、鉄道が地域社会から理解され調和を保つため、こうした問題にも十分

目を向ける必要がある。                          

 振動問題では、今まで主に新幹線を対象に、実態把握や予測・防振方法が検討さ

れてきた。しかし、問題発生自体が新しいことに加えて、振動の発生・伝播機構も

極めて複雑であるため、実用的な予測・対策方法を求める努力はなされているが、

まだ断片的な知識段階にあるのが実状である。ここでは、こうした実状を踏まえて

既往研究を振り返るとともに、最近の研究にも触れることとする。       



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