鉄道での情報技術の利用は歴史が古く、ＭＡＲＳ等の各種システムの実用化が進んでいる。これは、鉄道専用回線と事業者内端末によるものである。鉄道では既にこの情報技術の構築により最近のＩＴ技術導入の基盤を構築している。サイバーレールの研究の背景は、道路交通のＩＴＳ化に対して、鉄道においても双方向で利用者が参加し、ＩＴＳのユーザサービスに相当するサービスを受けられるシステムを構築することで、少子化等により減少する陸上交通需要を鉄道に引き止めとともに、鉄道情報によるビジネスチャンスを具体化することであり、その実現には、インターネットの構築過程を参考にすることを考えている。