レーザドップラー式測距装置を使った高精度電柱位置検知装置の開発
電車線の諸設備を、走行する電気検測車上から検測する場合、地点情報の基準に電柱位置を利用しています。その電柱位置の検出には、通過する電柱を光学的に検知する方法と、走行距離と電柱の地点データから論理的に検知する方法を併用していますが、前者は電柱と他の構造物との区別が、後者は走行距離の測定精度に正確さが求められる事が課題となっていました。
今回受賞した「レーザドップラー式測距装置を使った高精度電柱位置検知装置」は、東海旅客鉄道株式会社の新しい新幹線用の電気軌道・総合試験車に1セット実用化しただけなので、鉄道電気技術賞の最優秀賞に選ばれるとは考えておりませんでした。 この受賞を期に、さらに鉄道に役立つ研究開発に全力を傾けていく所存であります。
試験検測車にとって距離情報は必要不可欠な情報です。非常に誤差が少ないこの装置で測定データを的確に把握することができるようになりました。今後もこの装置を大いに活用し、新幹線の安定輸送を確保していきます。
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