山梨リニア実験線における技術開発の進捗状況

平成15年6月4日

 平成9年4月から始まった山梨リニア実験線における走行試験は、6年を経過しました。この間、試験を計画通り順調に実施し、平成12年3月には運輸省(現国土交通省)の実用技術評価委員会から「実用化に向けた技術上のめどは立った」との評価をいただき、リニア技術の特性や基本的な設計などの妥当性が検証されました。

 平成12年4月からは実用化技術の確立を目指し、更にブラッシュアップするため、同委員会より示された

    (1)信頼性・長期耐久性能の検証
    (2)コスト低減技術
    (3)車両の空力的特性の改善技術
を柱として、走行試験及び技術開発を推進しています。

 平成14年度は引き続き高速での走行を実施し、信頼性・長期耐久性の検証を進めると同時に、技術開発成果を実験線に導入、走行試験により性能を検証してきました。

 その結果、平成15年4月には、実用技術評価委員会から「平成16年度末に向けて、所期の技術開発目標の達成、超電導磁気浮上式鉄道の実用化のための基本的な技術の確立が着実に進捗している」との高い評価をいただきました。

 また、今後の課題として、「この技術の営業線適用に向けた性能評価のガイドライン策定」や「線区の輸送特性等を勘案した設備仕様の策定」が明示され、営業線技術基準策定に向け進むことや中央新幹線設備仕様の具体的な検討に入ることは大変意義があると考えています。
 今後も超電導磁気浮上式鉄道の実用化に向けて、積極的に取組んでいきます。



※詳細は別紙 技術開発の進捗状況(PDF File) をご覧下さい。


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