WCRR 2011が開催されました

去る5月22日から5月26日にかけて、フランス・リール(Lille) のリール・グランパレ(Lille Grand Palais) において第9回世界鉄道研究会議(WCRR 2011)が開催されましたので、ご報告いたします。

WCRR(World Congress on Railway Research)は、国際鉄道連合(UIC)及び、日本、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス及びアメリカの鉄道関係者からなる組織委員会によって運営されている国際会議で、日本からは公益財団法人鉄道総合技術研究所(以下、鉄道総研)が代表組織として会議の運営に携わっております。

第9回目となる本会議では、世界35カ国から約800名以上(日本から約80名)が参加し、口頭発表220件(鉄道総研から20件)、ポスター85件(鉄道総研から15件)の研究発表が行われました。

また、理事長 垂水 尚志がプレナリー(総合)セッション「将来への挑戦」に、また専務理事 内田 雅夫が同じく「効率・環境」に登壇し、プレゼンテーションとディスカッションを行いました。

同時に開催された展示会には32の企業・団体が参加し、日本からは鉄道総研が提供したJRブースのほか、三菱電機(株)と積水化学工業(株)からの出展がありました。

また今回は「Meeting the challenges for future mobility=未来交通への挑戦」のテーマの下、8つの‘Challenge’ごとにセッションが構成され、その中の‘Challenge E = 高速鉄道’ 分野において、鉄道総研の鉄道力学研究部 軌道力学研究室主任研究員 陳 樺が論文賞を受賞しました。

このほか、理事長 垂水には、WCRR 2011事務局から、これまでのWCRRへの貢献に対して、英・米・独の3氏とともに感謝状が贈られました。

次回のWCRRは、2年後の2013年11月にオーストラリア・シドニーで開催されることが決まっています。

写真:プレナリーセッションでスピーチする垂水尚志

WCRR2011 ウェブサイト