WCRR 2013が開催されました

去る11月24日から11月28日にかけて、オーストラリア・シドニー(Sydney)のSydney Convention and Exhibition Centre(シドニー会議・展示センター)において、第10回世界鉄道研究会議(WCRR 2013)が開催されましたのでご報告いたします。

WCRR(World Congress on Railway Research)は、国際鉄道連合(UIC)及び、日本、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス及びアメリカ各国の鉄道関係者からなる組織委員会によって運営されている国際会議で、日本からは公益財団法人鉄道総合技術研究所(以下、鉄道総研)が代表組織として会議の運営に携わっています。

第10回目となる本会議では、世界30カ国以上から550名以上(日本から88名)が参加し、口頭188件(鉄道総研から13件)、ポスター133件(鉄道総研から22件)の研究発表が行われました。また、プレナリーセッションにおける組織委員会メンバーによるパネルディスカッション「"The role of Rail Research in shaping rail operations" - 鉄道運営に資する研究の役割」に鉄道総研理事長 熊谷則道が登壇し議論を行いました。

また本会議は「"Keeping Ahead of the Curve through the Sharing of Knowledge" - 時代をリードする技術基盤の共有をめざして」のテーマのもと、8分野の論文発表セッションで構成され、その中の"Rolling Stock"(車両)において東海旅客鉄道株式会社総合技術本部主幹研究員の金森成志氏が論文賞を受賞しました。

展示会は、AusRAIL(オーストラリア最大の鉄道に関する展示会および講演会)との共催で開催され、15の企業・団体が参加し、日本からは鉄道総研によるJRグループブースのほか、日本鉄道車両輸出組合を中心としたグループ(東京地下鉄株式会社、京三製作所株式会社、日本車輌製造株式会社、三菱電機株式会社)及び株式会社明電舎から出展がありました。

次回のWCRRは、3年後の2016年5月末にイタリア・ミラノで開催されることが決まっています。

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写真1 パネルディスカッションに登壇した鉄道総研理事長 熊谷則道(左から2人目)
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写真2 鉄道総研によるJRグループの展示ブース