車輪とレールの損傷に関するチャルマース工科大学との
ワークショップを開催しました

 公益財団法人鉄道総合技術研究所(以下、鉄道総研)は、下記により「車輪とレールの損傷に関するチャルマース工科大学とのワークショップ」を開催しましたのでお知らせいたします。

 チャルマース工科大学にはCHARMEC(CHAlmers Railway MEChanics)という鉄道力学に関する研究センターがあり、レール材料、枕木特性、ブレーキシステム、車輪応力、地盤振動、騒音を研究対象としています。本ワークショップは、CHARMECの前ディレクターであるロガー・ルンデン教授が平成26年3月17日から鉄道総研に滞在されているのを機に開催したもので、CHARMEC、茨城大学、東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)から研究者を招聘し、車輪とレールの損傷に関する研究についての情報交換と議論を行い、研究および交流の深度化を図りました。

1.開催日時  平成26年3月24日(月)13時10分から18時00分
2.開催場所  鉄道総研 国立研究所 AV会議室
3.プログラム
(1) 挨拶
鉄道総研 理事高井秀之
チャルマース工科大学 教授ロガー・ルンデン
(2) 基調講演
 「車輪とレールの損傷について」
チャルマース工科大学 教授アンダーシュ・エクベリ
 「JR東日本におけるレール損傷の現状」
JR東日本研究開発センター テクニカルセンター 所長横山 淳
 「脱線係数を計測可能なモニタリング台車の紹介」
茨城大学 准教授道辻洋平
(3) レールセッション
 「レール損傷状況と摩耗・転がり接触疲労の材料的取り組み」
鉄道総研 材料技術研究部 摩擦材料研究室 主任研究員松井元英
 「JR東日本におけるレール損傷の予防削正について」
JR東日本研究開発センター テクニカルセンター 主幹研究員矢作秀之
 「軌道剛性に着目した外軌波状摩耗の発生メカニズムについて」
鉄道総研 軌道技術研究部 軌道管理研究室 副主任研究員田中博文
 「曲線区間におけるレール波状摩耗の測定、モデリング、軽減」
チャルマース工科大学 教授イエンス・ニールセン
(4)車輪の損傷、車輪/レールセッション
 「踏面ブレーキ車輪の熱き裂生成に影響する因子の実験的検証」
鉄道総研 材料技術研究部 摩擦材料研究室 主任研究員半田和行
 「3次元大規模並列有限要素法を用いた車輪/レール間の動的接触解析手法の開発」
鉄道総研 鉄道力学研究部 計算力学研究室 副主任研究員坂井宏隆
 「車輪フランジ乗り上がり時のクリープ力特性」
鉄道総研 鉄道力学研究部 車両力学研究室 主任研究員土井久代
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写真 チャルマース工科大学 ロガー・ルンデン教授からのご挨拶
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写真 基調講演を行うチャルマース工科大学のアンダーシュ・エクベリ教授
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写真 基調講演を行うJR東日本 テクニカルセンターの横山所長
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写真 基調講演を行う茨城大学の道辻准教授