振子制御用の応答性の高い空気圧アクチュエータ

高い制御応答性を有し、振子ダンパの機能も合わせもつ、振子制御用の空気圧アクチュエータを開発しました。

乗り物酔い防止効果を高めた新しい振子制御システムにおいて、人間工学的評価関数に基づく振子パターンの実現のためには、応答性の高い振子制御用アクチュエータが必要です。これまでに開発した電動油圧式アクチュエータ (EHA)は、追従性能は非常に高いのですが、コストと高周波振動の絶縁性に課題がありました。そこで、空気圧を用いた現行の振子制御用アクチュエータの性能を抜本的に向上し、EHAの代替が可能なアクチュエータを開発しました。

開発したアクチュエータ(図1)は、サーボ弁を従来の圧力比例制御式から流量比例制御式に変えるとともに、空気圧回路と電気制御系の見直しを行い、高い応答性と発生力の向上を実現し(図2)、精度のよい振子制御を可能にしました。また、EHAに近い性能を持ちながら、EHAより低コストで、高周波振動の絶縁性に優れています。

図1 開発した高応答空気圧アクチュエータ
図2 サーボ弁の変更による応答性と発生力の向上

さらに、自然振子時にアクチュエータを振子ダンパとして機能させる空気圧回路を考案し、従来は別に設置していた振子ダンパの機能を、アクチュエータに付与しました。これにより振子機構を簡略化でき、コスト低減と保守性の向上に貢献します(図3)。

図3 振子機構の簡略化

本アクチュエータは既存の制御付き振子車両への取付も可能です。

関連ページ

参考文献

PAGE TOP