編成貨車のブレーキ引通し指令線の断線箇所検知装置

編成貨車のブレーキ指令線に断線が無いか、あるいはどこが断線しているかを特定する断線箇所検知装置を開発し、不具合箇所の復旧時間を大幅に短縮することが可能となりました。

貨物列車組成時に行われる検査項目に、ブレーキ引通し指令線(以下、指令線)の導通確認があります。指令線の断線が発見された場合には断線箇所の特定に半日程度の時間を要しています。そこで、編成端から指令線の断線箇所を特定するアルゴリズムを構築し、編成貨車の指令線に断線が無いか、あるいはどこが断線しているかを特定する断線箇所検知装置を開発しました(図1、図2)。

図1 断線箇所検知装置(可搬型)
図2 装置の取り扱いイメージ

アルゴリズムは、まず、ケーブルと電磁弁の電気抵抗からなる指令線の実態に即した回路網モデルに基づいて、編成端からみた合成抵抗の理論値を算出します(図3)。次に、理論値と実測値の比較を行うことで、断線の有無と箇所を特定します。その際に外気温による抵抗値変化も考慮して演算を行います。

図3 編成貨車の電気回路網モデル例

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参考文献

  1. 山下道寛、近江昭穂、矢野健児:電磁ブレーキ引通し指令線の断線箇所特定装置の開発、JREA・一般社団法人日本鉄道技術協会、56巻5号、2013
  2. 山下道寛、近江昭穂、矢野健児:編成貨車の引通し指令線断線箇所特定装置の開発、R&M・日本鉄道車両機械技術協会、20巻2号737通号、2012
  3. 山下道寛、近江昭穂、矢野健児:編成貨車の引通し指令線の断線箇所特定方法、電気学会産業応用部門大会、2011.09
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