営業電車の回生ブレーキ動作状態の把握と改善

列車内LANおよび携帯電話を用いた営業電車の回生ブレーキ動作状況や信頼度の遠隔測定システムを開発しました。

1.はじめに

営業列車内LANおよび携帯電話を用いて、営業電車の回生ブレーキ動作状況や信頼度を遠隔測定できるシステムを開発しました(図1)。このシステムでは、回生ブレーキの性能を「信頼性」および「可動率」から評価することができます。このシステムは、既にJRの通勤電車に搭載使用されています。

図1 回生ブレーキ動作状況測定システム

2.測定結果の利用

本システムをJRの近郊電車に搭載し(図2)、回生ブレーキ動作データを収集しました。約1年にわたるデータ取得の結果、次のことが分かりました。

図2 営業車両・運転室内の回生動作測定装置

機器レベルでの回生ブレーキ信頼度は高く、可動率は軽負荷による影響が大きいことが分かりました。可動率の向上は省エネにも直結します。

信頼性および可動率は、回生ブレーキが効く区間、効かない区間等の判断基準としても使用できます。故障件数が多く信頼性が低い区間、あるいは可動率が低い区間など信頼度の低い区間を見極めて対策を施し、対策前後の数値比較を行うことで、対策効果の定量的把握が可能です。実際に、このシステムにより離線対策前後の故障件数変化を確認した例があります。

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