気動車の空転制御技術

急勾配区間での加速力確保のため、気動車の粘着力を最大限に有効利用することを目指した空転制御の研究・開発に取り組んでいます。

秋から初冬にかけて、落ち葉などにより急勾配区間を走行する気動車では空転が多発し、車両運用や列車の運休などの大きな影響を及ぼす場合があります。この対策として、粘着力を最大限に有効利用することを目指した、気動車の空転制御に関する研究・開発に取り組んでいます。

空転制御に基づくエンジン出力の調整に加え、増粘着材(セラジェット)の噴射を自動化したシステムを開発し、営業線(上り25‰勾配区間)で検証を行いました(図1)。レール上に敷き詰めた状態でも、空転状況に応じた適切な出力ノッチにより、空転の発生を抑えながら確実に前進することなど、本システムの有効性を確認しました(図2)。なお、本システムに係る技術については、特許(鉄道総研及びJR九州共同)として権利化しています。

図1 検証試験の様子(JR九州殿より許可を得て掲載)
図2 試験結果の一部(JR九州殿より許可を得て掲載)

また、最近では、空転制御時における駆動輪の様子を明らかとするための構内走行試験を行い、計測画面や進行背景と合わせて動画化することで、車両全体としての挙動把握と、速やかなスリップ状態の解消(再粘着検知の精度向上)に努めています(図3、図4)。

図3 構内走行試験の様子
図4 構内走行試験結果の一部

構内走行試験の動画紹介

動画1 空転制御なし(散水あり)

動画2 空転制御あり(散水あり)

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