小型空気抵抗ブレーキの研究

緊急時における新幹線の停止距離を短縮するため、空気抵抗を利用した小型のブレーキ装置を開発しました。

1.概要

地震等の緊急時における新幹線の停止距離を短縮するため、付加的な新しいブレーキシステムを検討しています。本研究では、空気抵抗を利用した小型の空力ブレーキ装置の開発を行い、試作機を用いた風洞試験により、従来よりも装置の大幅な小型化と、最適配置による編成全体でのブレーキ力向上が可能なことを示しました。

2.特徴

  • 車輪・レール間の摩擦力によらず、高速域において安定したブレーキ力が得られます。
  • 装置の小型・薄型化により、設置時も客室を圧迫しません。
  • 抵抗板からの渦励振が小さく、走行安定性や地上設備への影響が抑えられます。
  • 動作時に制御回路や電力を必要とせず、停電時のフェイルセーフが保たれます。

3.用途

本装置が既存の電気ブレーキやディスクブレーキの高速域におけるブレーキ力を補完することで、地震等の緊急時における高速からの停止距離を短縮することが可能です。

図1 小型空力ブレーキの格納状態
図2 小型空力ブレーキの動作状態

参考文献

  1. 高見創:空気抵抗を利用した新しいブレーキ,JREA, Vol.58, No.9, 2015
  2. 高見創:小型分散方式による新幹線用空気抵抗ブレーキ装置の開発, 日本機械学会論文集B編, Vol.79, No.803, pp.1254-1263, 2013
PAGE TOP