津波による桁流失防止工法の開発

津波による桁流失を防止する工法として、津波による水平力・鉛直力の持続作用に抵抗し、地震時には落橋防止装置として機能し、普段も桁の伸縮に対応可能な工法を開発しました。

1.はじめに

東日本大震災では、津波により橋りょうから桁が流出する被害が発生しました。桁が流出すると鉄道路線が断絶し、早期復興の妨げになります。また、桁は漂流物として被害を拡大することもあるため、巨大津波においても桁の流失を防止することが望まれています。

2.津波による桁流出防止工法の開発

津波によって桁には、水平・鉛直方向の力が持続的に作用します(図1)。また、普段は桁の温度変化や経時変化による橋軸方向の伸縮に対応し、地震時にも桁の落橋を防止する必要があります。これら全てに対応する装置として、桁座と桁幅の関係から、桁座空間に十分余裕のない場合(図2)と桁座空間に十分な余裕がある場合(図3)の2工法を開発しました。これらの工法は、想定される津波の規模に応じた適切な補強量の選定が可能となっています。

本研究の一部は国土交通省補助金を受けて実施しました。

津波による流体力
図1 津波による流体力
桁座拡幅併用工法
図2 桁座拡幅併用工法
津波作用分離抵抗工法
図3 津波作用分離抵抗工法
PAGE TOP