鉄筋コンクリート構造物のひび割れ対策法の開発

初期ひび割れを抑制するために、鉄筋コンクリート構造物の部材種別毎のひび割れ発生原因を明らかにし、ひび割れ対策の提案と効果の検証を行いました。

1.はじめに

鉄筋コンクリート構造物には、セメントの水和熱の発生やコンクリート内部の水分散逸により、施工後まもなくひび割れが生じることがあります。このような初期ひび割れが発生すると、構造物の耐久性の低下が懸念されます。しかしながら、施工の現場における初期ひび割れ対策の決定には明確な基準がなく、経験等により対策を行うのが現状であり、明確な基準の整備が望まれています。

2.ラーメン高架橋の初期ひび割れとその対策

一般的な大きさのラーメン高架橋の梁とスラブについて、実構造物の現地計測および温度応力解析を行い、ひび割れの生じさせる要因と生じやすい場所を検討しました(図1)。これにより、梁とスラブではひび割れの生じやすい箇所が異なるだけでなく、ひび割れを生じさせる主因が異なり、部材によって最適な配合や施工上の注意点が異なることがわかりました。これらを踏まえて、施工時のひび割れ対策法を提案しました。

3.ボックスカルバートの初期ひび割れとその対策

一般的な大きさのボックスカルバートについて、実構造物の現地計測および温度応力解析を行い、ボックスカルバートの初期ひび割れは、その寸法だけでなく、施工時期等も大きく影響することが分かりました(図2)。そのような初期ひび割れの要因と各要因の影響度を基にひび割れ発生確率の簡易推定法を提案し、この方法を用いたひび割れ対策フローを提案しました(図3)。

図1 ラーメン高架橋の初期ひび割れとその対策
図2 ボックスカルバートの初期ひび割れとその対策
図3 ひび割れ対策フロー

参考文献

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