160km/h超用剛体架線

将来の高速鉄道のトンネル区間への剛体電車線の適用を目的として、160km/h以上の速度に対応可能な性能を持った、新しい剛体電車線を開発しました。

1.概要

地下鉄で広く採用されている剛体電車線は、カテナリ式電車線のような摩耗による断線の恐れが無いため、摩耗管理等のメンテナンスの低減が期待できることや、トンネル断面の縮小による建設コストの削減が可能であることなどから、在来線のトンネル区間においても、将来の新しい集電システムとして有望な電車線方式です(図1)。集電試験装置による試験結果から、既存の剛体電車線は160km/hまでの速度であれば走行可能な性能を持っていることを確認済みですが、それ以上の速度では、構造の変更が必要となります。そこで今回、将来の高速鉄道のトンネル区間への剛体電車線の適用を目的として、160km/h以上の速度に対応可能な性能を持った、新しい剛体電車線を開発しました。集電試験装置にて確認試験を行った結果、この剛体電車線は200km/hでも走行可能な性能を持っていることを確認しました。

図1 剛体電車線の現状

2.特徴

  • 剛体電車線の高速時の離線の主要因である、しゅう動面の微小凹凸や、支持点間におけるたわみを極力防止しました
  • トロリ線と架台を一体化した構造で、メンテナンス性に優れています
  • 単一材質(銅)で構成されており、リサイクル性に優れています
  • 剛体電車線の長さは、1本あたり10mです
  • 剛体電車線どうしの接続部形状は切り欠き接続で、接続後に「しゅう動面切削装置」を用いて接続部の段差を切削します(図2)

図2 しゅう動面切削装置による切削作業
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