橋まくらぎ用調節型レール締結装置

在来線の橋りょう上で高低および通りの位置調整が可能な橋まくらぎ用レール締結装置を開発しました。

1.はじめに

在来線の橋りょう上で使用するレール締結装置は、軌道変位を整正する際、ねじ釘の打ち換え作業が必要となるため、橋まくらぎには不要なねじ穴が多数残存し、橋まくらぎの劣化の要因となっています。また、過去に開発した横圧受け金具を用いた調節形レール締結装置は、橋上ガードおよびフックボルトに影響されレールの左右調整作業が困難な状況にあります。そこで、在来線の橋りょう上でフックボルトや橋上ガードレールに支障することなく、高低および通りの位置調整が可能な橋まくらぎ用レール締結装置を開発しました。

2.開発品の構造

本レール締結装置は、スタッドボルトを用いることにより、橋まくらぎとタイプレートの締結力がスタッドボルトの引抜き強度に依存しない構造としました。

(1) 調節座金用レール締結装置

現場での施工性および作業性を確実かつ良好にするため、タイプレートを設置した後にスタッドボルトを打設する構造とし、ボルト穴を偏心させた座金を使用し移動量に応じて座金を反転または入れ換えることにより、左右方向で最大±11mm(2mmごと)、調節パッキンおよびタイプレート下扛上(こうじょう)用鋼板により、上下方向で0~20mmの調整が可能です。

(2) 溝付座金用レール締結装置

タイプレートの溝付座面に対して溝付座金を使用し、移動量に応じてタイプレートを移動することにより、左右方向で最大±15mm(3mmごと)、調整パッキンおよびタイプレート下扛上(こうじょう)用鋼板を使用することにより、上下方向で0~20mmの調整が可能です。

図1 調節機構(調節座金用)
図2 調節機構(溝付座金用)
図3 スタッドボルト
図4 調節座金用レール締結装置
図5 溝付座金用レール締結装置

参考文献

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