短繊維補強コンクリートの軌道構造への適用

短繊維によってコンクリートを補強した短繊維補強コンクリートは、ひび割れ発生後において靱性的な挙動を示す材料であり、鉄筋による補強を必要としません。短繊維補強コンクリートを軌道へ適用することで、以下の利点が得られます。

  • 軌道構造のスリム化
  • 補強鉄筋が不要
  • 施工期間の短縮

短繊維補強コンクリートをまくらぎ直結軌道のコンクリート道床へ適用することを支援するため、研究開発および試験施工に基づいた設計・製作の手引きを発刊しています(参考文献2)。

参考文献

  1. 高橋貴蔵、村本勝己:短繊維補強コンクリートを用いたまくらぎ直結軌道の試験施工、日本鉄道施設協会誌、(一社)日本鉄道施設協会、第51巻、第7号、2013.07
  2. 公益財団法人鉄道総合技術研究所:短繊維補強コンクリートを用いたまくらぎ直結軌道用コンクリート道床の設計・施工の手引き、2015.01