融雪水の積雪底面流出量の簡易推定方法

気象庁アメダスの観測データを用いて、融雪水の積雪底面流出量を1時間単位で推定する手法です。

本研究では、全層雪崩の発生に影響を及ぼす融雪水の積雪底面流出量の推定方法について検討を行い、「積雪表面での融雪現象」を表わす積雪表面融雪量の推定モデルと「融雪水の浸透現象」を表わす浸透モデルを気象・融雪量観測を実施して作成しました(図1)。

図1 融雪現象(概念図)

積雪表面融雪量を推定する既存の熱収支モデルには多くの入力要素が必要ですが、開発したモデルでは、対象地点の気温、降水量、風速、日照時間の気象4要素から積雪表面融雪量を推定できるようになりました(図2)。また、浸透モデルでは融雪水の浸透に伴う「遅れ時間」を考慮しました(図3)。この結果、積雪表面融雪量が時間遅れなく積雪底面から流出すると考えた場合(浸透モデルなし)と比べて、積雪底面流出量の推定値の標準誤差が約半分に低減されました(図4)。

図2 積雪表面融雪量の推定結果
図3 積雪底面流出量の時系列変化
図4 積雪底面流出量の推定結果

参考文献

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