列車運行に対する多面的な評価尺度と評価手法

列車運行・旅客行動シミュレータの出力結果を用いて、旅客利便性・経営上の観点から、列車運行を多面的に評価します。

1.概要

近年の運行計画に対するニーズは、定時性だけでなく、低コスト、省エネ等多様化しており、旅客利便性・経営上の観点に加えて、社会に対する影響も考慮して運行計画を評価する必要があります。そこで、高密度な列車運行において日常的に発生する小規模な遅延を再現可能な列車運行・旅客行動シミュレータを開発し、その計算結果を用いて、旅客利便性・経営上の観点による運行計画の評価手法を提案しました。

2.特徴

運行計画に対する様々なニーズを9つの評価指標におきかえ、これらを「旅客利便性」と「経営上」の観点でまとめ、社会に対する影響を考慮し、レーダーチャートで表示する運行計画評価手法を提案しました(図1)。これらの評価指標は、シミュレーション計算結果より算出します。

図1 運行計画の多面的評価の実施手順

3.用途

節電目標値が課せられた際の2つの節電ダイヤ案を作成して、提案手法による運行計画評価を実施しました(図2、図3)。複数の評価指標がトレードオフの関係となっており、旅客利便性の観点の所要時間を重視するならダイヤ案①を選択する、社会に対する影響を表す消費エネルギーを重視するならダイヤ案②を選択する、といった判断を支援することができます。

図2 基となる列車ダイヤと節電ダイヤ案
図3 評価結果の比較
(基となるダイヤの評価値に対するダイヤ案の評価値をグラフ化、値が小さく中心に近いほどよい)

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参考文献

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