駅構内作業計画作成アルゴリズム

構内作業計画における修正案を自動的に作成して提示するためのアルゴリズムを開発しました。

1.概要

駅構内作業計画作成システムの特徴的な機能として、自動提案機能があります。これは、作業計画の元となる条件(列車運転時刻、着発番線、設備条件など)の変更に対し、それに伴う計画上の支障箇所(矛盾)を解消する修正案を自動的に作成・提示する機能です。この機能を実現するため、計算機で修正案を求めるアルゴリズムを開発しました。

2.特徴

  • 同一番線への同時在線の禁止や、交差支障に伴う転線作業の競合回避といった時間的順序制約を、PERTと呼ばれるネットワークモデルで表現することで、作業計画上の支障箇所を理論的に検出します。検出された支障箇所を順次解消することで、最終的に作成された修正案に矛盾がないことを理論的に保証します。
  • 入換作業だけでなく、荷扱い、分割・併合、車両整備など、構内入換に伴う諸々の作業が計画の対象となります。
  • 条件を変更する前の構内作業計画(元の計画)からの変更が、できるだけ少ない修正案を求めます。変更の大きさは、転線などの発生時刻の変動の大きさで判断します。
  • 車両の転線計画だけでなく、駅構内作業に従事する作業員の勤務時間や作業間の移動時間などを考慮したうえで、各作業員への作業割当てを行います。

3.自動提案機能による構内作業計画作成例

自動提案機能による構内作業計画作成例を図1~3に示します。

図1 ダイヤ改正前の構内作業計画
(元の計画)
図2 条件データの設定
(この段階では計画に矛盾を含む)
図3 修正案を提案
(矛盾の解消結果)

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参考文献

  1. 福村直登、富井規雄:計算機により構内作業計画を自動で提案する、RRR、Vol.63、No.9、pp.14-17、2006.09
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