コンテナ貨車検修捕捉アルゴリズム

各駅、各日での、コンテナ貨車の検査抜き取り両数を平準化するため、コンテナ貨車検修捕捉アルゴリズムを開発しました。

1.概要

貨物輸送に使用されるコンテナ貨車は1両単位でどの線区でも使用できるため、検査箇所を限定できず、検査を含む貨車運用計画の作成は非常に困難なものでした。また日々の運用場面では、定期検査施行のために検査期限間近の貨車を列車から抜き取る必要がありますが、現在は列車到着時に各駅で各貨車の検査期限をチェックして抜き取っています。しかし、各日、各駅での抜き取り両数が安定せず、検査箇所の業務量のばらつきが大きいため、補充用の予備車を余裕を持って配置して対応しています。これらの問題を解決するために、コンテナ貨車運用管理支援システムを開発しました(図1)。

コンテナ貨車運用管理支援システムの特徴的な機能として、数理最適化技術を用いたコンテナ貨車検修捕捉アルゴリズムを開発しました。本アルゴリズムでは、システムにおける貨車の将来の動きの予測を基にして、日々の検査箇所ごとの検査可能両数の上限制約を満たしつつ、検査両数が平準化されるよう、個々の貨車の検査抜き取り日と抜き取り駅を提案します(図2)。

図1 システム導入後の業務フロー
図2 現状の方法とアルゴリズムを用いた場合の検査両数の比較

2.アルゴリズムの特徴

  • 日々の検査両数を平準化するよう、貨車の抜き取り日を提案します。
  • 検査箇所ごとの検査両数を平準化するよう、貨車の抜き取り箇所を提案します。
  • 貨車の検査までの運用日数がなるべく長くなるよう提案します。
  • 検査日の平準化、検査箇所の平準化、運用日数のどれを重視した提案を行うか、ユーザがバランスを調整することができます。

3.導入による効果

検査箇所の業務改善や、予備車数の削減などが期待できます。

参考文献

  1. 加藤怜、福村直登、坂口隆、平山純一郎、山田信彦、高澤弘人:コンテナ貨車検修捕捉業務のシステム化、第48回鉄道サイバネ・シンポジウム論文集、2011
PAGE TOP