貨物駅のフォークリフト稼働台数の評価手法

貨物駅におけるフォークリフト作業のシミュレータを開発し、稼働台数を評価する手法を提案しました。

1.研究の背景

コンテナ輸送を取り扱う貨物駅構内では、フォークリフトをはじめとする荷役機器によりコンテナの積卸しが行われています。駅構内の荷役機器の稼働台数は、荷役扱い個数、ホーム形状、荷役作業時間等を総合的に勘案し決定されていますが、配置台数に過不足がないか、稼働台数が妥当であるかの判断は難しく、適切なリソース配分が実施されているかを定量的に把握することが困難です。そこで、貨物駅におけるフォークリフト作業のシミュレータを開発し、フォークリフト稼働台数が荷役作業へ与える影響を確認することを可能としました。

2.荷役作業シミュレータ

荷役作業の実績データを分析することにより、荷役作業の分類や荷役作業における制約をまとめ、その結果に基づいた荷役作業シミュレータのプロトタイプを開発しました。荷役作業シミュレータは、貨物駅のデータ、荷役のデータ、フォークリフトのデータ等を入力することで、時系列に従って荷役作業をフォークリフトに割り当てていくものとなっています(図1)。実際の貨物駅の実績データを用いてシミュレータの検証を行ったところ、荷役台数評価にとって十分な精度でシミュレーションが可能であることを確認しました。

図1 荷役作業シミュレータ概念図

3.荷役作業シミュレータを用いた台数評価

実際の貨物駅の設備データを用い、様々な架空の荷役作業を発生させたシミュレーションを実施することにより、荷役作業の台数による変化をシミュレーションにより確認しました。その結果、フォークリフトの稼働率が一定値を超えたあたりから荷役作業が輻輳し、急激に運送会社の待ち時間が増加することが確認できました(図2)。このことより、日々の実績荷役作業量に対してシミュレーション上で稼働率を超えないような台数を算出することにより、日常的に不足している時間帯や比較的余裕のある時間帯を知ることができます。作業者の勤務体系や荷役量の波動等の周辺情報と合わせて総合的に判断するための材料の1つとして活用できないか更なる検討を進めています。

図2 フォークリフト稼働率と運送会社の荷役待ち時間

参考文献

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