運行管理におけるソーシャルメディア情報の活用性の評価

旅客自らがソーシャルメディア上に発信する情報の運行管理への活用に向けて、情報の重要度判定手法を構築し、活用可能性を評価しました。

1.概要

国内外の様々な業界において、ツイッターや電子掲示板などのソーシャルメディア上に利用者自らが発信する情報の活用が進められています。日本の鉄道業界においても、列車の中から旅客が運行情報を書き込むWEBサイトが活発に利用されていることからも、今後、無視することのできない重要な情報収集ツールになることが予想されます。そこで、旅客自らがソーシャルメディア上に発信する情報の運行管理における活用可能性を評価し、ソーシャルメディア情報活用プログラムを構築しました。

2.情報の活用可能性

①多数のユーザが身の回りの環境をセンシングした局地的データを集約することで、広範囲のさまざまな状況を把握し、より価値の高い情報や新しい知見を生む「利用者参加型センシング」(図1)、②既存のソーシャルメディア上に書き込まれる列車運行に関連する情報を収集し有用な情報を抽出する「データマイニング」の2つの情報収集方法について実証試験を行いました。収集した情報の内容について分析を行った結果、「運転整理場面などのリアルタイムでの活用」ならびに「輸送サービスに対する評価としての事後活用」という2つの活用可能性があるという結論を得ました。

図1 鉄道における利用者参加型センシングのイメージ

3.情報の活用方法

旅客がソーシャルメディア上に発信する情報の中から有用な情報を抽出し処理する方法を検討しました。情報抽出用のソーシャルメディア鉄道用語辞書ファイルおよびカテゴリ分類用のデータベースを作成し、これらを用いて、膨大な量の書込み情報の中から指令業務に有用な情報を抽出し、また事後評価に用いるため、運転支障ごとに書込み情報をグルーピングして数値データに変換するソーシャルメディア情報活用プログラムを作成しました(図2)。

図2 ソーシャルメディア情報活用プログラム全体イメージ

4.今後の展開

判定に用いるデータベースの事例数をさらに増やしていくことにより、重要度判定の精度をより上げることができると考えています。またソーシャルメディアに書かれる情報は常に変化をしていくものなので、逐次新しいデータを追加、更新していくことも重要だと考えています。

PAGE TOP