水量指数法による水セメント比の推定

水セメント比の大きなコンクリートにおいて、その水和反応で生じる水酸化カルシウムがより大きな板状の形態になることを利用し、その配向の程度から、硬化したコンクリートの水セメント比を推定する方法を提案しました。

1.はじめに

コンクリートの品質診断において、水セメント比(W/C)を的確に把握することは極めて重要であり、簡便に求める方法が求められています。そこで、鉄道総研コンクリート材料研究室では、コンクリート硬化体に生じる水酸化カルシウムの特性を利用した簡便な水セメント比推定法を開発いたしました。

2.水セメント比の推定法

水セメント比が高くなると大きな板状の水酸化カルシウムがたくさん出来ます(図1)。その大きさを粉末X線回折、生成量を熱重量分析等で見積もることにより水量指数(図2)を求めます。その水量指数値を図3のようなW/C既知のコンクリートから求めた検量線に当てはめることにより水セメント比を推定します。

図1 コンクリート中で生じる水酸化カルシウムの形態
図2 X線回折図
図3 水量指数法によるW/C算出例

参考文献

  1. 上原元樹、佐々木孝彦、立松英信、水野清、和泉意登志:水酸化カルシウムの形態的特徴を利用した硬化コンクリートの水セメント比評価法、コンクリートの試験方法に関するシンポジウム報告集、pp.2-27~2-30、2003
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