車両用高分子材料を用いたリサイクル品の開発

鉄道車両用の高分子材料を用いて、リサイクル品を試作し、その特性を各種試験によって明らかにしました。

1.はじめに

ゴム、プラスチック等の高分子材料は鉄道においても広く利用されております。鉄道車両では車内環境の快適性向上等の観点から内装材として多くの高分子材料が使用されています。使用後の高分子材料の多くは産業廃棄物として埋立処理されているのが現状です。特に床材として使用されるポリ塩化ビニル(PVC)や窓キセ、空調フード等に使用される繊維強化プラスチック(FRP)はリサイクルが困難な材料とされています。

2.リサイクル品の作製と用途の可能性

これらの材料を用いて、マテリアルリサイクル(材料を再び材料として用いるリサイクル方法)により、リサイクル品を試作し、その特性を各種試験によって明らかにしました。その結果、PVCの溶融リサイクル品は長期屋外使用材料として、FRPは微粉化して骨材、充填材としての利用可能性を明らかにしました。

PVC床材に関する研究は、国土交通省の補助金を受けて実施した「鉄道の高速化及び環境対策に関する技術開発」の成果の一部を反映したものです。

図1 PVC床材リサイクル品の利用案(防草シート)

参考文献

  1. Ito M and Nagai K:Analysis of degradation mechanism of plasticized PVC under artificial aging conditions, Polym. Degrad. Stab., 92, 260-270, 2007
  2. Ito M and Nagai K:Degradation behavior and application of recycled PVC sheet made of floor sheet for railway vehicle, Polym. Degrad. Stab., 92, 1692-1699, 2007
  3. 伊藤幹彌、江成孝文、崎畑康典、吉川高雄:鉄道車両用高分子材料のリサイクル、鉄道総研報告、第16巻、第10号、pp.47-52、2002.10
PAGE TOP