鋼構造物塗装設計施工指針の改訂

鋼構造物を適切に防食するための技術マニュアルである「鋼構造物塗装設計施工指針」について、近年の情勢、課題等を考慮した改訂を行ないました。

1.「鋼構造物塗装設計施工指針」とは

本研究所が発行している「鋼構造物塗装設計施工指針」(以下、「塗装指針」と呼びます)は、鋼構造物を適切に防食するための技術情報をまとめたものです。主としてJR関連の鋼構造物(鋼橋など)を対象に、鋼構造物の防食塗装に関する技術マニュアルとして活用されています。

2.「鋼構造物塗装設計施工指針」の概要

「塗装指針」は本文、付属書、参考資料から構成されています。本文には、鋼構造物の維持管理と塗装設計の関係や塗装設計の概要について記載している「塗装一般」、新設構造物の塗装仕様、塗装施工、管理・検査について記載している「新設構造物」、既設塗装構造物の塗装仕様、塗替え時期の判定法、塗装施工、管理・検査について記載している「既設構造物」、耐候性鋼や溶融亜鉛めっき鋼の塗装設計について記載している「無塗装構造物」が収められています。付属書には塗料規格や基準とする塗料、各種評価試験方法などが記載されており、参考資料には鋼構造物の腐食・防食に関わる様々な資料が収められています。

3.「鋼構造物塗装設計施工指針」の改訂

近年、これまでにあまり見られなかった大面積での塗膜劣化や局所的な腐食の進行などが散見されており、塗替え時期の判定方法や塗替え施工方法に関する内容の充実など、防食に関する維持管理手法の最適化に関する要望がますます高まっています。

また、塗装時の環境への影響が懸念されており、最近では作業者の健康を配慮した技術の確立が求められています。

そこで本改訂では、環境負荷を低減した塗装系として、既存の塗替え塗装系に加えて新設時塗装系を追加しました。また、塗替え時期判定方法および塗替え方法に関する見直しを行ない、特に局部的な腐食が生じた鋼構造物に対する適切な塗替え施工方法を追加しました。その他に、「塗装指針」の内容を分かりやすくするため、構成の見直しや塗装系の集約等を行ないました。

4.「鋼構造物塗装設計施工指針」の購入について

「塗装指針」の改訂版は、2013年12月に発刊されました(図1)。「塗装指針」の購入に関する問い合わせは、(一財)研友社のウェブサイトをご覧ください。

図1 「塗装指針」の表紙

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参考文献

  1. 坂本達朗:鋼構造物塗装設計施工指針の改訂、JREA (Jpn Railw Eng Assoc)、Vol.57、No.12、pp.39085-39088、 2014.12
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