ラダー軌道

1.ラダーマクラギの構造

ラダーマクラギは、プレストレストコンクリート製縦梁と鋼管製継材からなる“はしご”状の混合剛結構造を採用しています(図1)。縦梁と継材の剛結部は、鋼管を縦梁の主補強鋼材である異形PC鋼より線の間に挿入し、鋼管周囲に各種の補強筋等を配置した上で、コンクリート打設により縦梁と強固に一体化を図っています(図2、図3)。

2.複合レールの構築

ラダー軌道は、鋼製レールとコンクリート製レール(縦梁)からなる「複合レール」を構築するとみなせます(図4)。複合レールという形態によって、二本の線荷重という鉄道荷重の最大長所をそのまま受け継いだインターフェースとなっています。この複合レールは高剛性であり、軌道横座屈に対しても極めて高い安定性を有しています。これにより、安全性が高く、保守が格段に少なくて済むバラスト・ラダー軌道が実現できます(図5)。また、次世代のバラストレス軌道として、軽量かつ防振性に優れたフローティング・ラダー軌道を構築できます(図6)。さらに、この複合レールは、バラスト・ラダー軌道、フローティング・ラダー軌道ともに構造物間を跨いで敷設することができ、構造物境界における角折れ・目違い・座屈に対する安全性も格段に向上できます。

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