UドップラーⅡ

非接触振動測定による構造部検査作業の効率化・安全化を目的として2007年に開発・製品化され、現場への普及を推進してきた構造物診断用非接触振動測定システム「Uドップラー」に、無線通信化、小型軽量化、ワイドレンジ化などの改良を加えた新型システム「UドップラーⅡ」を開発しました。

1.はじめに

非接触振動測定による構造部検査作業の効率化・安全化を目的として2007年に開発され、普及を推進してきた構造物診断用非接触振動測定システムUドップラーの新型システム「UドップラーⅡ」を開発しました。

2.UドップラーⅡの仕様

図1にUドップラーⅡセンサを、表1に主な仕様を示します。

図1 UドップラーⅡセンサ
表1 UドップラーⅡの主な仕様

3.主な改良点

図2にUドップラーⅡの装置構成を従来製品のUドップラーⅠと比較して示します。UドップラーⅡでは、従来製品の操作性を極力踏襲しつつ、以下の改良を施しました。
・無線通信化:センサとレコーダ間はWi-Fi接続により見通し距離20m程度の無線通信が可能です。USBケーブルでの有線接続もできます。
・小型・軽量化:運搬時重量が約1/3になり、全ての機材を測定作業員1名で運搬できます(図3)。
・ワイドレンジ化:測定可能な振幅最大値を従来の5倍、周波数最大値を4倍に拡大しました。
・低ノイズ化:FPGA(プログラム可能な集積回路)を用いてセンサ内で全ての計測データを演算、デジタル化、パケット化してレコーダに送信するため、ケーブル等由来の電気ノイズを低減できます。
・自動測定化:データ収録ソフトに列車通過時の構造物振動などを自動測定する機能を追加しました。測定データの振幅が任意に設定できるトリガレベルを超えると測定を開始し、トリガ起動前の遅延データも収録できます(図4)。
・計測距離の長距離化:測定対象に反射ターゲット設置しない場合の測定距離が従来製品より長くなりました(測定可能距離は測定対象の表面状況によります)。

UドップラーⅡおよびUドップラーⅠの装置構成
図2 UドップラーⅡおよびUドップラーⅠの装置構成
小型軽量化
図3 小型軽量化
トリガ起動による自動測定
図4 トリガ起動による自動測定
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