在来鉄道騒音の予測法

実測データに基づいた在来鉄道騒音を予測する手法を開発しました。

環境庁は、平成7年12月に「在来鉄道の新設又は大規模改良に際しての騒音対策の指針について」を示した。この指針の中では、等価騒音レベルLAeq,Tを用いた評価が行われ、今後の在来鉄道騒音に対する環境予測を行う場合には、ピーク騒音レベルだけでなく、等価騒音レベルLAeq,Tを含めた予測が必要である。ここでは、等価騒音レベルに対応した騒音の予測手法を開発しました。

我が国において公表された在来鉄道騒音の予測法としては、1980年に石井・子安らによって提案された「在来線高架鉄道からの騒音予測手法案」があり、従来広く一般に使用されてきています。しかし、この手法はバラスト軌道の高架橋において発生する騒音レベルを予測するものであり、適用条件が限定されています。環境庁が平成7年12月に公表した「在来鉄道の新設又は大規模改良に際しての騒音対策の指針について」に対応して、1996年に鉄道総研の森藤らが「在来鉄道騒音の予測評価手法について」を公表しました。この手法は、基本的に前者の方法に従いながら、在来鉄道騒音に関する最近の研究成果を参照し、より広い条件で適用可能となっています。当該手法に基づく在来鉄道の音源および伝搬経路を図1に示します。その後、より高い精度の予測を行うために各音源のパワーレベルが見直されています。

図2は、在来線8区間において実測結果と予測結果を比較したもの(最大騒音レベルLA,Smax)です。予測結果と実測結果の差の平均値は0.5dB(実測結果過大)、標準偏差は2.5dBであり、予測手法が十分な精度を持つことを確認しました。

図1 在来鉄道騒音の音源と伝搬経路
図2 最大騒音レベルLA,Smaxに関する予測結果と実測結果の比較
(高架橋、盛土、平地区間)

参考文献

  1. 北川敏樹、長倉清、緒方正剛:在来鉄道の騒音予測手法、秋期日本音響学会講演論文集、1999
  2. 北川敏樹、長倉清、緒方正剛:在来鉄道における騒音予測方法、鉄道総研報告、第12巻、第12号、pp.41-46、1998.12
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