使いやすい車内設備

つり革や手すりなど身体を支えるための設備を、多様な利用者に使いやすいものとするための検討を行なっています。

1.はじめに

つり革や手すりなど身体を支えるための設備を、多様な利用者に使いやすいものとするための検討を行なっています。

2.つり革の寸法

鉄道総研の車内快適性シミュレータを利用した振動環境下で、のべ約250人の鉄道利用者に様々な寸法のつり革を評価してもらった結果、問題なく使える寸法範囲等が明らかになりました。

図1 身長に相対的な寸法でみたつり革高さと長さの推奨範囲
図2 推奨範囲外となる割合(L=275mmの場合)

3.手すりの位置

手すりについては、通路側に100~150mm程度張り出させることで、立っている人がよりしっかり握れるようになること、座っている人が立ちあがりやすくなることが明らかになりました。手すりを150mm程度張出させても、座位客の膝より内側であり、乗り降りのしやすさは標準的なものと変わりませんでした。

図3 張り出させた手すりと標準的な手すりの利用状況
図4 子どもの利用状況

なお、これらの検討は、東急車輛製造株式会社(現:株式会社総合車両製作所)殿との共同研究において実施しました。

円弧状に張り出させた手すりは、平成24年度人間工学グッドプラクティス賞最優秀賞を受賞しました。

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参考文献

  1. 斎藤綾乃、藤浪浩平、鈴木浩明、自戸宏明、遠藤広晴、松岡茂樹:体格の多様性を考慮した通勤近郊車両用支持具の提案、鉄道総研報告、第20巻、第3号、pp.23−26、2006.03
  2. 斎藤綾乃:つり革・手すりの使いやすさを考える、RRR、Vol.62、No.12、pp.30-33、2005.12
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