運転士の異常時対応能力向上プログラムの実用システム

異常時に対応する能力を向上させるための支援ツールを開発しました。シミュレータ運転中の様子を撮影し、運転後にこの動画を見ることで、運転中の記憶が鮮明なうちに、運転内容を振り返ることができます。

1.はじめに

運転士は様々な異常時に対応することを求められています。この対応力を向上させるための支援ツールを開発しました。

2.異常時対応能力向上プログラム

異常時の心理的な不安や緊張、あるいは対処後の気のゆるみ等から発生しやすいヒューマンエラーを防ぐため、運転士が異常時を運転訓練シミュレータ上で体験し、適切な対応ができる能力を培う教育プログラムを開発してきました。これを異常時対応能力向上プログラムと呼んでいますが、これまで概念設計レベルであったものを、教官が指導する時に効果的なインターフェースを備え、かつ、運転士の自主学習も可能とした実用システムとして実現しました(図1)。

図1 システム構成

3.システムの特徴

このシステムは、運転訓練シミュレータに簡易に付加可能な7つのサブシステムから構成されています。プレイバックシステムは指導する際に使いやすく、自主学習もできるように運転操作データ、心拍データなどの客観データと画像が連動し、直感的に運転士の状態を理解しやすいインターフェースとなっています(図2)。また、これまでの運転シナリオ自体についても検討を深め、複数の異常時のシナリオを組み合せるという新たな発想を取り入れることで、目的とした異常時の心理状態を体験しやすいものに改良しました。

図2 プレイバックシステムの表示例

4.有効性確認試験

運転経験者に本システムの試用とアンケート調査に協力して頂き、運転訓練に有効であるとの評価を得ました。

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参考文献

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