列車運転シミュレータ

列車の運転室を模擬した装置で、運転知識、技能習得、異常時取扱いの体験や、機器操作性の評価、運転士の眠気やヒューマンエラーを誘発する環境要因の分析などの研究開発を目的としています。

列車運転シミュレータは、列車の運転室内の環境を模擬した装置で、訓練用と研究用とに分けられます。訓練用シミュレータは、列車の運転操作に関する知識、技能の習得、踏切事故、車両故障などの異常時取扱いの実際を体験させることが目的にあり、鉄道事業者に広く導入されています。一方、研究用シミュレータでは、運転台機器の操作性の評価、運転士の眠気やヒューマンエラーを誘発する環境要因の分析などの研究開発を目的としたものです(図1)。

研究用の列車運転シミュレータの主な機能は、実験目的に合わせて駅停車時間、乗車率、天候などの運転条件および信号現示、踏切通行車、扉開閉時間などのエラー誘発刺激を任意に操作できることと、被験者の力行・ブレーキ操作などの運転操作結果、軌道の勾配や曲線などの運転に直接関わりを持つ環境情報、さらに周辺の測定機器により被験者の脳波、心電図、視線の動きなどの生体反応との関連付けができることです。また、ブレーキ操作や信号確認のタイミングなどを知らせるナビゲーション機能を備えていて、一般被験者を用いた際の運転スキル獲得の促進が可能です。

図1 シミュレータ運転室内の実験風景

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