地中地震動を利用した地表地震動の即時予測手法の開発

早期地震警報に利用することを目的として、地中地震動より地表地震動を即時的に予測する手法の開発に取り組んでいます。

内陸で発生する活断層型地震では地震発生から主要動到達までの時間差が短いため、より早く確実に警報を出力することが要求されます。また、停止させた列車を早期に運転再開するためには、高精度な面的地震動分布に基づいて安全確認の範囲を適切に計画することが望ましいと考えられます。

そこで、地中地震記録を利用して地表地震動を即時的かつ面的に予測する手法の開発に向けて研究を行っています。本手法では、地中で観測されたP波から直接的かつ即時的に地表でのS波を推定できる可能性があるとともに(図1)、地中で観測されたS波と地下構造を利用することで地震発生直後に地表S波の面的分布を高精度に推定できることが期待されます(図2)。

図1 地中P波を利用した地表S波の推定イメージ
図2 地中S波を利用した地表S波の推定イメージ

参考文献

  1. Miyakoshi, H., and S. Tsuno, "Rapid prediction of earthquake ground motions using seismic records observed in deep boreholes," Proceedings of 11th SEGJ International Symposium -Geophysics for establishing sustainable secure society-, Paper 17, 2013
  2. 宮腰寛之・津野靖士:地震基盤P波と地表S波の関係に及ぼす震源・伝播経路・サイト増幅特性の影響評価 - オンサイト早期地震警報への利用を目的として -, 地震2, 第68巻, pp.91-105, 2015
PAGE TOP