地震危険度解析に基づく生起確率付地震動群の作成方法

鉄道構造物、車両等の地震リスクを評価する際には、地震動を確率論的に評価する必要があります。

そこで、地震の発生確率を算定するための確率論的地震危険度解析を行うシステムの開発を行いました。

さらにこの地震危険度解析結果から推定される断層の貢献度に基づき、想定した地震動強度を引き起こす可能性が高い断層とその発生確率を特定することで、発生確率を有する地震動波形(生起確率付地震動群)をシミュレートする手法についても開発を行いました。

この生起確率付地震動群を用いることで各種鉄道システムの地震リスクを動的解析によって評価することが可能となります。

参考文献

  1. 坂井公俊、室野剛隆:地震危険度解析に基づく生起確率付地震動群の作成方法、鉄道総研報告、Vol.24、No.5、pp.11-16、2010