アウトガス評価試験装置

高温超電導磁石内の環境を再現した状態でのアウトガス測定が可能な装置です。

浮上式鉄道のように長時間運用する超電導磁石においては、真空断熱層の劣化が問題になります。これは、高真空中では物質に付着している残留ガスが徐々に放出されるためです。そのため、高温超電導磁石の設計には各種材料からのアウトガスの定量的なデータが求められます。

特徴

超電導磁石内部は室温部から極低温まで温度分布があるので、実際の使用温度に測定サンプルの温度を制御する必要があります。加えて、極低温面は特定のガスを吸着する効果もあるので(クライオポンプ効果)、室温部の材料であっても文献値をそのまま用いることができません。本試験装置はサンプル設置チャンバに極低温冷凍機を有しているので、サンプルを冷却しての測定、あるいはサンプルは室温を保ちつつもチャンバ内に極低温面がある状態でのアウトガス測定ができます。質量分析器も付属しているため、アウトガス放出量の定量的な評価だけでなく、そのガス成分も計測可能です。
・最低到達温度:20 K
・静帝到達真空度:1×10-6 Pa (サンプル未設置時)
・真空計測定レンジ: 1×10-7 ~1×105 Pa
・アウトガス成分分析:四重極型質量分析器、分子量1~70
・サンプル設置空間:120 ×120 × 120 mm (最大)

図1 アウトガス評価試験装置 外観
図2 アウトガス評価試験装置 構成
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