超電導リニアの技術開発の経緯

次世代高速鉄道として、超電導磁気浮上式鉄道(超電導リニア)の技術開発がどのように行われてきたのか、その技術開発の経緯をご紹介します。

技術開発の経緯

鉄道による大量高速輸送時代の幕開けとなった東海道新幹線の開業の1964年(昭和39年)から、すでに50年以上が経過し、山陽、東北、上越、長野と建設された新幹線ネットワークはわが国の文化や経済の発展に重要な役割を果たしてきました。

この新幹線開業の2年前、1962年(昭和37年)に当時の国鉄の鉄道技術研究所は次世代の高速鉄道の開発を始めました。 鉄車輪と鉄レールの間の摩擦力(粘着力)に依存する従来方式の鉄道の限界を打ち破る技術として、リニアモータ推進方式が採用され、 車両に搭載した超電導磁石と地上コイルとの電磁気的な相互作用により、全く非接触で速度500km/h以上の高速走行を可能とする超電導磁気浮上式鉄道(超電導リニア)の開発がスタートしました。1972年(昭和47年)に、鉄道開業100年の記念行事の一つとして行われた公開実験では、研究所構内の長さ480mのガイドウェイでML100が60km/hの浮上走行に成功しました。

1974年(昭和49年)から建設された宮崎実験線は1977年(昭和52年)に完成し、ML-500による走行試験が開始されました。1979年(昭和54年)には、ML-500によって517km/hという、当時の世界最高速度を達成致しました。その後ガイドウェイ構造を実用的な形状に改造して、MLU001MLU002MLU002Nの3車両にわたる各種走行実験を1996年(平成8年)まで行い、その技術的成果は山梨実験線へと引き継がれました。また、この間の1987年(昭和62年)4月の国鉄分割・民営化に伴い、以降の超電導リニアの技術開発は、当研究所に承継されました。

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