車両の上下振動乗り心地向上のための制振制御システムの開発

 一般に,鉄道車両の振動乗り心地は,上下方向よりも左右方向の方が課題となる場合がほとんどです.この課題を解決するため,左右系の振動低減技術(車体間ヨーダンパセミアクティブサスペンション,アクティブサスペンションなど)が開発・実用化されました.最近の新幹線車両では,このような対策によって左右の振動乗り心地が大幅に向上した結果,相対的に上下振動が大きく感じられる傾向があります.そのため,上下方向についても効果的な振動低減手法が必要とされています.
 そこで,この手法のうちの一つとして,軸ダンパの減衰制御システム空気ばねの減衰制御システムを開発しました(図1).走行試験を実施したところ,大幅な振動低減効果が得られ,上下振動乗り心地を向上できることが確認されました.特に,軸ダンパの減衰制御システムは顕著な振動低減効果が得られることが確認できたため,早期実用化に取り組んでいます.

軸ダンパと空気ばねの減衰制御システム
図1 軸ダンパと空気ばねの減衰制御システム


 車両構造技術研究部 車両振動研究室

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