4.高性能材料のコンクリート構造物への適用

 近年、鉄筋コンクリート(RC)構造物の設計においては、耐震性向上のため鉄筋量の増加、高耐久化等が求められています。このため、高強度コンクリート、高流動コンクリートおよび高強度鉄筋などの高性能材料を鉄道RC構造物へ適用するための設計法を開発しました。
 地震時の耐震性能を把握するために、柱型の試験体を用いて交番載荷試験(図1)を行い、鉄筋量を50%減じても従来の鉄筋を用いた場合と同等の変形性能および耐力が得られること(図2)などを確認し、設計式を提案しました。
 また、高強度コンクリートのひび割れ性状を分析した結果、最大ひび割れ幅を小さくでき、ひび割れ発生強度を高めることがわかりました。
 本研究の成果は、「高性能材料を用いた鉄道コンクリート構造物の設計指針」および「鉄道構造物等設計標準・同解説 コンクリート構造物」に反映される予定です。

図1 交番載荷試験
図2 変形性能と曲げ耐力



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