2.誘導案内による駅の混雑緩和方法

 列車・ホーム・駅コンコースの旅客流動情報をお客様にリアルタイムに提供し、誘導・案内することにより駅の混雑緩和を図る旅客流動制御システムを開発しました。
 これは、通過人員測定センサや自動改札機等によって得られる旅客流動データに基づいて旅客流動シミュレーションを行い、数分後の旅客流動を予測するものです。また、案内表示の効果も考慮して誘導・案内を行い、混雑緩和や乗降時分の短縮を行うものです(図1)。
 案内画面を用いたヒアリング調査では、約30%の旅客が乗車位置を変える等、行動を変化させると答えており、このシステムを用いることで、現在の駅設備のままで効果的な混雑緩和や乗降時間の短縮が可能となります。また、昼間時の不慣れなお客様に対しても、適切な案内によって利便性の向上を図ることができるなどニーズの多様化に対応できます。
 なお、本研究は国土交通省補助金を受けて実施しました。

図1 旅客誘導案内の全体システム


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