3.視覚障害者誘導用ブロックの敷設方法に関する検討 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国土交通省が監修し、交通バリアフリー法に基づく施設整備の目安となる「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン(以下、ガイドライン)」に示される駅ホーム上の視覚障害者誘導用ブロック(いわゆる点字ブロック)の敷設に関する項目の整備のために実験等を実施しました。
@の敷設間隔の下限値に関する実験は、模擬ホーム上で1番線と2番線のブロックを直交横断し、2番線のブロックを検知したら直ちに停止するものでした。図2に示すように、内方線の間隔が40cmになると停止率は90%を超え、60cmになると99%になりました。 Aの敷設位置の上限値に関する実験は、ホーム縁端からブロックまでの距離が80cm以上の場所でその距離を確認した後に、現行の下限値である80cmの場所へ移動してその距離を確認し、距離の違いによる「驚き」や「危険感」を感じるか回答するものでした。図3に示すように、先に体験する距離が110cmになると「驚き」などを感じる人が半数を超えました。 あわせて、ホームの内側(安全側)と外側(線路側)が識別できる「鉄軌道駅プラットホーム縁端警告用内方表示ブロック(図1のC)」を敷設する際の留意事項など、ガイドライン整備のための資料をまとめました。 これらの成果は、2002年12月に発行されたガイドラインの追補版に反映されました。 なお、本研究は国土交通省補助金を受けて実施しました。 |