7. 不安定斜面の定量的評価法
・自然災害発生に関わる地形条件、植生条件などの素因を抽出しました。
・数値標高データと衛星画像を用いた自然災害危険度評価手法を開発しました。

 鉄道沿線における自然斜面の崩壊、落石、地すべり、土石流などの発生には、地形・地質・地下水条件の他に植生などの環境条件が素因として関係します。これらの素因について、衛星画像や数値標高データを用いて定量的に調査・評価する手法を検討しました。
 空中写真判読の結果、斜面崩壊などは地形の起伏が大きく、伐採地・スギ幼齢林・伐採後二次林の分布が大きい植生条件で発生することがわかりました(図1)。さらに、数値標高データを用いた地形計測結果と衛星画像を用いた植生状況解析結果を重ね合わせて自然災害発生の危険性を評価する手法を開発しました。この手法で硬質な堆積岩からなる山地を評価したところ、災害発生の危険性が高い値を示す範囲と斜面崩壊などの災害地形の分布箇所が一致し、この手法が災害危険箇所の抽出に有効であることが明らかとなりました(図2)。




研究・開発 > 主要な研究開発成果(2004年度) > I 安全性・信頼性

HOME
RTRI ホームページ

Copyright(c) 2005 Railway Technical Research Institute,Tokyo Japan, All rights reserved.