7. EPSビーズ混合ソイルセメント壁による振動遮断工
・ソイルセメント壁による低コストで効果的な振動遮断工を開発しました。
・EPSビーズとソイルセメントによる振動遮断材を提案しました。
・振動遮断工の振動低減効果を解析・実測により確認しました。

 列車走行により発生する地盤振動に対して、従来、RC連続地中壁や鋼矢板が振動遮断工として用いられてきました。しかしながら、これらの硬壁では壁体による振動の反射を期待するために地盤中深く支持層まで根入れする必要があり、施工長あたりの工事費が増大する傾向にあります。主たる地盤振動は地表面で強く発生することから、周辺地盤よりも軟らかく、3〜6m程度と比較的浅い発泡スチロールビーズ(EPSビーズ)を混合したソイルセメント壁(EPSビーズ混合ソイルセメント壁)を振動遮断工とする方法を開発し、工事費の低減を可能にしました(図1)。図2に示す軟弱地盤上の盛土を対象とした数値解析により、遮断工施工前後の振動低減量と遮断壁深度の関係(図3)が求められます。これによれば遮断壁幅1.2m、遮断壁深度6mの振動遮断工により4dB程度の振動低減量が得られることが予想できました。この数値解析結果を踏まえ、遮断壁幅1.2m、遮断壁深度6m、施工延長30mの振動遮断工を施工した結果、2〜3dBの振動低減効果が得られました。




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