6.運転規制に用いる地震動指標の換算式と地震被害範囲推定法の深度化

・運転規制に用いる各種地震動指標(従来の警報用加速度(ガル値)と新たに導入されつつあるSI値や計測震度)の換算式を提案しました。
・近年の地震被害データを踏まえ、地震のマグニチュードMから被害が及ぶ限界距離Δを推定する式を提案しました。

 地震時の運転規制には警報用加速度(ガル値)が用いられてきましたが、近年、より地震被害との相関が高いといわれるSI値や計測震度が導入されつつあります。そこで、新たな地震動指標による運転規制の検討に資するために、気象庁をはじめとする公的機関で過去に観測された延べ約2400の波形記録を用いて、警報用加速度、計測震度およびSI値の相互に換算する式を提案しました(図1、図2)。
 また、早期地震警報における被害範囲の推定方法として、近年の地震被害のデータを踏まえ、地震のマグニチュードMから被害が及ぶ限界距離Δを推定する式を提案しました(図3)。この方法による被害範囲は、警報用加速度で約80ガル以上、SI値で約6カイン以上、計測震度で約4.5(震度5の下限程度)以上に相当することが分かりました。




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