8.運転整理パターンを活用した運転整理案作成システム

・大規模な乱れに対する運転整理案作成システムを構築しました。
・実際の運転整理手法を記述する「運転整理パターン記述言語」を開発しました。

 長時間の不通に対する運転整理では、多数の列車の運休と、それに伴う車両運用計画の変更が必要です。運休区間や列車系統の決定などにおいては、当該会社の経営方針や各種の現場の事情(作業の輻輳の回避等)を反映することが求められます。このような運転整理案の骨格を、「運転整理パターン」として活用する運転整理案作成システムを構築しました(図1)。このシステムの要素技術として、人間による理解を前提とした「運転整理パターン」をコンピュータに教えるための「運転整理パターン記述言語」と、実際にそれらを解釈実行するプログラムを新規に開発しました。
 運転整理案は、人間が臨機応変に作成しているのが現状で、運転整理パターンだけでは、現実的な運転整理案を作成することはできません。そこで、運転整理案の骨格作成に「運転整理パターン」を積極的に活用する一方、パターンに合致しない部分に対しては、最適スケジューリングを行なうアルゴリズムが補完する、という二段構えのシステム構成としています。これにより、現実的な運転整理案作成が可能となり、実ダイヤを用いた実験において、良好な運転整理案が作成できることを確認しました。




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