1.超電導磁石磁場を利用した地上コイル電磁加振試験

・地上コイルの耐久性検証のため、電磁加振試験装置を開発しました。
・荷重分布や加振周波数において、実走行と等価な加振試験が可能になりました。

 磁気浮上式鉄道用地上コイルは、車両通過時に電磁力によって加振されるため、振動に対する耐久性を検証することは、システム全体の信頼性を確保する上で重要な課題となっています。そこで、ベンチテストによって地上コイルの耐久性を検証できる電磁加振試験装置を開発しました。
 本装置は、起磁力800kAの超電導磁石に供試コイルを対向設置して(図1)、インバータ電源から任意条件の電流を通電することにより、走行時を模擬した電磁加振ができます。また、地上コイル冷却装置や防音室を設置するとともに、自動計測監視システムの開発により、無人での長期耐久性試験を可能にしました。
 本装置を用いた各種地上コイルの電磁加振試験から、車両通過時を模擬した電磁力特性が解析結果と一致し、荷重分布や加振周波数において実走行と等価な試験ができることを確認しました。さらに、耐久性試験を実施して、地上コイル各部における振動加速度の変化等の耐久性データを取得しました(図2)。
 本研究は国土交通省補助金を受けて実施しました。




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