2.輸送障害時の経路選択支援システム
  • 運転再開見込みに基づき迂回経路選択の適否を案内するシステムを開発しました。
  • 輸送障害時における経路選択支援情報と利用者行動の関係を明らかにしました。
  •  輸送障害時には、運転再開見込み、迂回経路をはじめ、経路選択に関わる多様な情報が求められます。そこで、運転再開見込みの情報に基づいて、目的駅までの通常経路、迂回経路による所要時間の目安(予測値)および、迂回経路選択の適否(運転再開を待つべきか迂回すべきか)を案内するシステムを開発しました(図1)。実際の輸送障害発生時に、このシステムによる案内情報提供実験を実施しました。その結果、7割弱の利用者が案内通り、または案内よりも早めに目的地に到着することができました(図2)。また、約8割の利用者から、システムが役に立った、との評価を得ました(図3)。
     このような情報提供が利用者に活用されるようになると利用者行動が大きく変わる可能性があるため、情報提供と利用者行動の関係を詳細に調べる利用者モニター試験を別途実施しました。その結果、輸送障害遭遇時の切迫度が、利用者の経路選択に大きな影響を及ぼしていること(図4)、見込み情報であっても7割程度の確度があれば、利用者に受容されること等を確認しました。






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